胃ろう造設

胃ろうの造設

胃ろうとはお腹に小さな口を造ることで、胃から直接栄養を摂取する方法のことです。

先天性の障害や神経疾患などで食事をとることができない患者さんに対しては、鼻から胃の中にチューブを留置して栄養剤を注入する方法が行われています。この方法は簡便で有用ですが、鼻やのどに常時チューブが通されて頬にテープで固定されていること、自分で抜いてしまう場合に手の抑制が必要となること、入れ替えの際に入りにくくなったり、間違えて気管に入ったりすることなどの問題点もあります。

 

このような問題が大きくなった場合に、胃瘻という腹壁と胃壁を通して貫通させた体外と胃内を結ぶトンネルを作成することがあります。そこに専用のチューブを通しておくことで胃への直接の栄養注入が可能になります。

 

成人例の多くは、口から挿入した内視鏡(胃カメラ)で胃の中から見ながら腹壁と胃壁を器具で穿刺してトンネルを作るPEG(内視鏡補助下胃瘻造設術)という方法で行われています。小児外科でも全身麻酔下に同様の胃瘻造設も行っていますが、身体の変形が強く、胃の位置に異常がある場合や胃への内視鏡挿入が困難な場合は、腹腔鏡を補助に用いた手術やPEGによる胃瘻造設術を患者さんごとに工夫しながら行っています。へその小さな傷から腹腔鏡を入れて、おなかの中をのぞきながら胃の正しい場所に確実にトンネルが作ることが可能になります。

 

抜粋元:小児外科 胃瘻の造設 福岡大学医学部呼吸器外科 (fukuoka-u.ac.jp)

 

胃ろう造設胃ろう造設胃ろう造設

 

胃ろうのメリット・デメリット

一般的には、以下のようなメリット・デメリットがあるといわれています。

メリット デメリット
  • 違和感や負担が少ない
  • 口から食べ物を食べられる可能性がある
  • 誤嚥性肺炎のリスクを軽減できる
  • 入浴できる
  • 手術が必要になる
  • カテーテルの定期的な交換が必要になる
  • 誤嚥性肺炎の可能性はゼロにならない
  • 逆流の可能性がある