噴門形成術
噴門形成術とは
内科的治療を行ってもなお症状が続く場合や生命を脅かす症状がある場合、外科的治療の対象となります。手術法は逆流防止手術の噴門形成術が一般的です。胃瘻造設術を同時に行うことがあります。術式にはNissen法、Toupet法、Dor法などがありますが、各施設や医師により選択する術式が異なります。また患児によって適切な術式が異なります。
近年、腹腔鏡を用いて小さな傷で行うことができ、拡大視効果により食道周囲の温存すべき神経などを確認しながら低侵襲に手術を行うことが可能となっています。
手術の合併症としては食道穿孔による縦隔炎、締めすぎによる嚥下障害・腹満の増強(gas bloat症候群)、迷走神経のダメージによる消化管蠕動低下などがあります。
治療については医師と十分相談して手術の適応とタイミング・方法を決定しましょう。
抜粋元:胃食道逆流症 - 一般社団法人日本小児外科学会 (jsps.or.jp)