A-8 在宅移行期(バギーを作ろう)

在宅移行が見えて来ると、病院内でセラピストさんの力を借りながらバギーに乗る練習がはじまります。ここでは医ケアkidsちゃんにとって大切な乗り物「バギー」について紹介していきます。

 

小児用バギーとは?

身体機能の障害を持つ肢体不自由児のお子さんの場合、移動にはバギーとよばれる、介助者が押すタイプの子供用車椅子が必要になってきます。

 

一般のベビーカーとは異なり、首が座らなかったり座位が取れないお子さんでも乗れるよう、クッションやベルト、ヘッドレストで身体を支えられるしくみになっています。

 

お出かけに人工呼吸器や酸素ボンベなどの大きな医療デバイスが必要なお子さんの場合、荷台が必要になるため、対応機種は限られてきます。

 

 

全体の流れ

A-8 在宅移行期(バギーを作ろう)

 

作成費用と制度活用について

医ケアkids用のバギーはほとんどのケースがオーダーメイドのため、全部で30-40万円ほどの金額がかかります。

 

障害者手帳があれば、補装具費支給制度を活用して自己負担を1割に抑えることができます。

 

補装具・日常生活用具の利用者負担の月の上限額は決まっているため、学校に上がる場合など、一度に複数台のバギーを作る場合や、他に座椅保持椅子、カーシート、装具などを作る場合はまとめて作れると自己負担を抑えることができます。

 

※上限額は、市町村民税所得割の納税額が46万円未満の場合、37200円です(非課税世帯または生活保護世帯の方は0円です)。

 

 

作成にどれくらいかかるの?

上述の通りオーダーメードのため、作ろうと思ってから現物が手元に届くまでには半年近くかかってしまうのが一般的です。

 

よって退院時は病院にあるバギーをレンタルしたりといったケースが多いです。

 

バギーの申請時期や退院時どうするかといった点について、在宅移行が見えてきた時点で主治医や看護師さんと相談してみるとよいでしょう。

 

 

バギーにのってお散歩に行こう

バギーの操作はそう難しいものでありませんが、お子さんにとっては初めての乗り物。

 

まとまった時間座るということ自体初めてかもしれません。

 

慣れるまでに少し時間がかかるかもしれませんが、きっと今までと異なる景色を楽しんでくれるはずです。

 

まずは病院の中を散歩、うまくいったら病院の外まで散歩、のようにお子さんのペースにあわせて少しずつ距離を伸ばしていってください。

 

最初は看護師さんと一緒に、慣れてきたらお子さんとママパパだけで行けるとよいですね。

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