D-9 一緒にやろう!自宅リハ ②シーティング

 

座れるってすごいことよね

 

 前回は正中軸獲得リハビリテーションについてお話しました。

  自宅でできるリハビリ 姿勢保持障害のある子向け 正中軸獲得リハビリテーション (spesapo-navi.jp)

 

 

 さて、「体が真っすぐって何?曲がっているってどういうこと?」という状態の我が子。

 

 リハビリを続けていれば、「真ん中ってここかしら?」と感じる程度にはなっている?かも! 

 

 

 そんな感じで少しずつ成長が見られるとはいえ、基本的には体の緊張が強くてカチカチ。

 もしくは、全然力が入らなくて、どこもかしこもへにゃへにゃ。

 

 

 こんな状態では仕方がないとはいえ、基本的にゴロンと転がって床生活するしかない。

 

 

 

 D-9 一緒にやろう!自宅リハ ②シーティング

 D-9 一緒にやろう!自宅リハ ②シーティング

 

 

 

 D-9 一緒にやろう!自宅リハ ②シーティング

 

 

 

 

 

 

「シーティング」

 

シーティングとは椅子・車椅子を利用して生活する人が、本人にとって快適な座位姿勢を保つことができ、本人の能力を最大限活かせるように調整、マネジメントすることです。

 

椅子や車椅子、付属品等を選定・適合するといった部分では、個別ケアや専門的技術が必要な領域でもあります

 

 

一般的な良い姿勢で座るとは、股関節90°、膝関節90°の直角で座ることです。

しかし、体に不都合がある場合は必ずしもそうではありません。

シーティングは「良い姿勢」を強制的に作ることでも、クッションなどを詰めて過剰な安定姿勢を作ることでもありません

 

一方、安定しない悪い座り方をしていると、姿勢の崩れが固定化されたり、関節の可動性を低下させたり、呼吸機能に影響を与えることもあります

 

つまり、単に良い姿勢を作るのではなく、体に変形があればその変形に合わせたポジショニングを行い、本人にとって活動しやすく楽な姿勢を探してあげるということです。

 

 

 

 

座る姿勢には大きく分けて「活動的な座位姿勢」と「安楽な(休息)座位姿勢」があります。

 

活動的な座位姿勢と安楽な座位姿勢では骨盤の傾きや体の各部の位置関係が変わるため、それぞれに合わせた形で体が楽なポジションを見つけてあげる必要があります。

 

活動と休息、それぞれの座位姿勢に対して別々に対応する必要があるということです。

 

D-9 一緒にやろう!自宅リハ ②シーティング

https://seating-consultants.org/whats-seating/より転載)

 

 

 

 

 

D-9 一緒にやろう!自宅リハ ②シーティング

 

 

 

 

 

 自宅でも上記のようにしてある程度シーティングを行うことはできますが、基本的にはプロの指導が必要な領域です。

 

 

 また、プロの指導下であれば座位保持椅子や座位保持チャイルドシートを作成することが可能です。これらがあれば素人でも適切なシーティングを行うことができます。

座位保持装置 | 医療的ケア児との暮らしに役立つ情報をワンストップで紹介するサイト|医ケアkidsナビ (spesapo-navi.jp)

 

座位保持椅子などの作成を希望する場合は、かかりつけ医やリハビリの担当者に相談しましょう!

 

 

 

 

 

 記事協力: 菅原慎平 先生

  訪問看護ステーション所属の理学療法士として障害児リハビリテーションに従事。

  現在は独立し、【整体院 札佳】を開院中。

  ※【整体院 札佳】では小児の個別訪問リハビリは行っておりません。

    介護等のために外出が難しいご家族向けの訪問整体は随時受け付けております。

 

 

 

 

 

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