「聞いて!」って言っている……かもしれない
医療的ケアが必要な子の場合、気持ちの表出が苦手なのはよくあることです。
言葉の発達がゆっくりであることも稀ではなく、言葉によるコミュニケーションが困難な場合も多いでしょう。
でも、だからといって本人に希望や意見が何もないわけではありませんよね。
言葉が出ないからといってコミュニケーションが取れないわけではありません。
コミュニケーションの取り方は人それぞれです。
瞬きの回数や表情、手足の動きなど、何かしらサインを送ろうとしています。
その子に合わせたコミュニケーション方法を周囲が汲み取り、試していく必要があります。
また、言葉の表出がないからといって言葉がわかっていないわけではありません。
視線でパソコンを操作し、視線入力によってコミュニケーションをとる方法もあります。
島根大学総合理工学研究科による重度障害児支援システム「EyeMot」は、言葉の表出が難しい子どもの本来持っている言葉の力を引き出すために開発研究されています。
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重度障害児はもっと意思を伝えらえる 視線入力訓練アプリEyeMoTは「希望の種」 | 東京すくすく (tokyo-np.co.jp)
視線入力体験会なども開催しているようですので、希望される場合は主治医や通院するリハビリ施設など、所属する団体等に相談してみるとよいかもしれません。
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視線入力装置は上で紹介したEyeMot以外にもいくつか販売されています。
以下のリンクにその他の視線入力装置が紹介されています。また、購入価格や購入時の補助金制度についても解説されていますので、参考にしてみてください。
障害者におすすめの視線入力装置3選!値段や購入時の補助金制度についても解説 – Ayumi (the-ayumi.jp)
記事協力: 菅原慎平 先生
訪問看護ステーション所属の理学療法士として障害児リハビリテーションに従事。
現在は独立し、【整体院 札佳】を開院中。
※【整体院 札佳】では小児の個別訪問リハビリは行っておりません。
介護等のために外出が難しいご家族向けの訪問整体は随時受け付けております。