【石川県】片山津温泉 李がさね
※本記事は2023年8月に宿泊した際の体験をもとに作成しております。
前回に引き続き加賀温泉郷から、今回は片山津温泉のお宿です。
加賀温泉郷については前回の記事もご参照ください。
加賀温泉郷の一角を担う片山津温泉ですが、その歴史は山中・山代に比べて新しく、温泉地として栄えるようになったのは明治以降のことです。
伝統と格式では山中・山代に遅れをとる形になりますが、山中・山代には無い片山津温泉の一番の魅力は湖です。
片山津温泉の源泉は湖、柴山潟の湖底から湧いています。
そのため温泉旅館のほとんどは柴山潟の湖畔に建てられています。
つまり、
古い温泉街があるわけではない ⇒ 町ブラ観光向きではない。
湖を売りにした温泉地 ⇒ カヤックやサイクリングなど野外アクティビティが多め。
ということで、あまり医ケア児の旅行に向いた観光地ではないんですよね。
それでも医ケア児にお勧めできるポイントは、8月限定ではありますが、柴山潟で毎日「花火まつり」をしているからです!
花火大会に連れて行ってあげたことありますか?
行けないわけではないでしょうが、あの混雑!
バギーを押して連れていくのは正直ハードを通り越してヘルモードでしょう。
ですがここであれば混雑の心配はありません。
宿の窓からでもしっかり花火を見ることができます!
花火を見せてあげたい!そんなときは、8月の片山津温泉がお勧めです!
移動
金沢駅から車で1時間半弱。
駐車場は旅館のすぐ近くにありますが、それほど広いわけではありません。
身障者用スペースが必要な場合は事前に連絡しておいた方が安心です。
JRを使うのであれば加賀温泉駅からは無料送迎バスが出ています。
加賀温泉駅からは定時運行で無料送迎バスがあります。
定時運行ではありますが、事前予約は必須なので、その際にお手伝いが必要などの情報を伝えておきましょう。
バリアフリー
館内はおおむねバリアフリーなので、移動に困ることはないと思います。
しかし室内にはバギーで乗り入れることができません。入り口で降ろして入室することになります。
室内はそこそこ段差があります。
お部屋
ほぼ全てのお部屋から柴山潟を眺めることができます。
つまり、ほぼ全ての部屋から花火が見えます!
ただし、一部建物の影になるお部屋もあるようなので、湖を一望できるお部屋を選んでください。
露天温泉付きのお部屋と、温泉のついていないお部屋がありますが、貸切風呂は無いので、温泉付きのお部屋を選んでください。
また、温泉付きのお部屋にも源泉100%のお部屋と100%ではないお部屋とあるようです。
「温泉付きでかつ柴山潟を一望できるタイプのお部屋」は源泉100%のお部屋です。
お値段はもちろんそれなり。
でも部屋から花火が見れて温泉も入れる!何なら温泉に入りながら花火が見れる!
お値段相当の価値があると思いますよ!
食事
お部屋食プランはありません。
半個室での対応は可能です。
ミキサー食対応については不明です。
子ども用の食事を用意してもらうことは可能なので、そちらを注文するようであれば対応してもらえるかもしれません。
周辺病院
最も近い小児科のある病院は「加賀市医療センター」です。
旅館からは車で10分程度の距離です。
ただ、前回の記事でも触れましたが、加賀市医療センターの小児科では万が一の緊急対応は難しい可能性があります。
旅館付近で小児科のある比較的規模の大きい病院だと「小松市民病院」です。
車で20分弱の距離にあります。
特にこだわりがなければ「小松市民病院」宛てに紹介状を書いてもらうのがよいと思います。
石川県内には小児専門病院がありません。
そのため、重症身体障害児やNICU入院が必要な新生児などの多くは「金沢大学附属病院」「金沢医科大学病院」もしくは「石川県立中央病院」で診療されています。
診療実績にこだわりがある場合は「石川県立中央病院」に紹介状を書いてもらうとよいでしょう。
旅館からは車で40分程度の距離です。