G-16 温泉に行こう!⑤【石川県】山代温泉 たちばな四季亭

 

【石川県】山代温泉 たちばな四季亭

 

※本記事は2019年8月に宿泊した際の経験をもとに作成しております。

 

 

[公式サイト]たちばな四季亭 | 温泉

山代温泉観光協会

【公式】加賀温泉郷|北陸・石川県加賀市の観光サイト

 

 

 

「加賀温泉郷」という言葉をご存知でしょうか?

 

加賀といえば加賀百万石。現在の石川県です。

石川県の県庁所在地である金沢市、といえば金箔、兼六園、小京都、などをイメージするのではないでしょうか?

 

現在の加賀は石川県の南西地方を指します。ちなみに北部地方が能登です。

 

 

 

 

G-16 温泉に行こう!⑤【石川県】山代温泉 たちばな四季亭

 

魯山人が愛した山代温泉をめぐる|モデルコース|【公式】石川県の観光/旅行サイト「ほっと石川旅ねっと」

【公式】加賀温泉郷|北陸・石川県加賀市の観光サイト

 

 

 

 

百万石の大大名であった加賀藩ですが、実は霊峰白山のお膝元ということもあり、古くからの温泉地が複数存在する地域でもありました。

 

特に加賀地方は温泉地がまとまっていることから、山中温泉、山代温泉、片山津温泉の3つをまとめて「加賀温泉郷」と呼ばれます。

 

ちなみに、すぐ隣に粟津温泉や芦原温泉もあったりするのですが、加賀地方だけど加賀市ではない(芦原温泉は加賀地方ですらない)ということで「加賀温泉郷」には含まれません。

めっちゃ近いけどね!

 

 

 

さて、片山津温泉は明治以降からの比較的新しい温泉ですが、山中温泉山代温泉の歴史は古く、およそ1300年、奈良時代からの歴史があると言われています。

 

どちらも古くからの温泉文化が残り、共同浴場である「総湯」の存在する温泉地です。

 

 

 

また、山中温泉は松尾芭蕉の逗留地であり、山代温泉は北大路魯山人とのゆかりが深い地域であるため、それぞれの足跡をみることができる場所でもあります。

 

 

 

 

 

伝統工芸の盛んな土地でもあり、あの有名な九谷焼は山中温泉九谷町に起源があります

焼物に興味のない方でも、九谷独特の色絵装飾を一度は見たことがあるのではないでしょうか?

 

現在その流れを受け継ぐ窯が山代にあるということで、山代温泉総湯から約1kmの距離にある九谷焼窯跡展示館では絵付け体験やろくろ体験ができます。

ちなみに展示館は障害者手帳があれば本人と付添1名は無料で入れます。

 

「加賀九谷」について | 加賀九谷陶磁器協同組合

九谷焼窯跡展示館

 

 

G-16 温泉に行こう!⑤【石川県】山代温泉 たちばな四季亭

 

 山中塗について | 山中塗(山中漆器)オフィシャルサイト

九谷焼について  | kamaato

 

 

 

 

さらに山中は漆器の産地でもあり、「山中塗」もしくは「山中漆器」と呼ばれています。

 

そもそも石川県は工芸品の宝庫なのですが、県内では「塗りの輪島」「蒔絵の金沢」と並び「木地の山中」とされる漆器の3大産地となっています。

 

山中塗について | 山中塗(山中漆器)オフィシャルサイト

 

 

 

 

 

観光と温泉を目的にするのなら、山代でも山中でも、というところですが、観光の中心地である金沢や石川県の空の玄関口である小松空港、新幹線の到着駅である加賀温泉駅からは微妙に山代の方が近いです。

 

 

ということで、今回は山代温泉からのご紹介です。

 

 

 

山代温泉では共同浴場である総湯を囲むように温泉宿が並び、それらの宿を総称して「湯の曲輪」と呼んでいます。

「たちばな四季亭」も湯の曲輪の一角を担うお宿です。

 

館内はリニューアルされており大変きれいですが、創業は明治元年の老舗旅館です。

 

 

 

 

 G-16 温泉に行こう!⑤【石川県】山代温泉 たちばな四季亭

 

山代温泉 古総湯|【公式】加賀温泉郷

 

 

 

 

館内一部や部屋に段差があるものの、基本的にはバリアフリーの旅館として紹介されています。

温泉付きの部屋も多く用意されており、部屋食プランも用意されています。

 

もちろんお値段はそれなりのものではありますが……。

 

 

 

 

周辺に観光スポットもあり、楽しめるは楽しめるでしょうが、こちらに関してはあまり医ケア児向けとは言いにくいです。

あえての小道や砂利道はバギーでは進みにくく、総湯や古総湯を訪れるのはなかなかにハード……。

 

とはいえ、宿から数十メートルの距離にスポットが点在しているため、子どもを宿で休ませている間に親だけちょっと覗いてくる、という楽しみ方はできます。

 

 

子どもが抱っこできるサイズであれば、なんとか抱っこ移動でもいけるかな?という距離感です。

我が家も抱っこして酸素ボンベ背負って総湯周辺をぶらぶらしてお土産買ってカフェ入ってソフトクリームを食べてきましたよ!

 

 

 

 

移動

 

金沢駅からは車で1時間半ほど。

 

駐車場は用意されていますが、スタッフに鍵を預けて駐車してもらう方式です。

車は玄関前に横付けして荷物を全て降ろしてから入館します。

荷物が多くて運べない場合は、先にスタッフに声をかければ手伝ってもらえます。

 

JRを使うのであれば加賀温泉駅からは無料送迎バスが出ています。

いちおう新幹線の止まる駅なので、新幹線で来ることも可能です。

 

加賀温泉駅からは14時半から毎時0分、30分、最終18時の定時運行で無料送迎バスがあります。

定時運行とはいえ、事前連絡は必須です。

特に事情の特殊な医ケア児の場合、お手伝いや荷物の相談など、事前に確認しておきましょう。

 

 [公式サイト]たちばな四季亭 | アクセス

 

 

 

バリアフリー

 

旅館の案内としては完全バリアフリーということになっています。

 

一部段差がないわけではないですが、バギーでの移動に問題はないと思います。

 

 

 

 

お部屋

 

 

温泉露天風呂付のお部屋が多数準備されています。

 

ベッドが設置されてはいるお部屋が多いですが、必ず畳も存在しているので、子どもをごろんと寝かせる場所に困ることもありません。

 

 

 

 

G-16 温泉に行こう!⑤【石川県】山代温泉 たちばな四季亭

 

[公式サイト]たちばな四季亭 | お部屋

 

 

 

貸切風呂は存在しないため、お値段はかかりますが温泉付きのお部屋を選択してください。

 

そもそも、あちこちに九谷焼や輪島塗が配置され、これでもかというくらいアメニティが充実した高級旅館なのですよ!

露天風呂付かどうかの値段差なんて誤差レベル……。

 

もうそこは諦めて、思いっきりこの高級感を堪能してください!

 

 

 

 

食事

 

 

基本が部屋食です。

さすが老舗高級旅館!

 

部屋食ではない場合は食事処に案内されますが、それも全て何も言わなくても個室対応です。

さすが!

 

ミキサー対応してもらえるかどうかは未確認です。

事前に連絡してあれば対応してもらえそうな雰囲気はありますが……。

 

お子様用の食事も用意されているので、それを注文するのであればミキサー対応してもらえる可能性もあるかと!

 

 

 

周辺病院

 

 

温泉地であり観光地でもあるので、救急車が来れなくなる可能性は考えなくてもよい場所です。

ただ、狭い路地が多い場所なので、雪の降る季節などは救急車到着遅れの可能性はあります。

 

 

最も近い小児科のある病院は「加賀市医療センター」です。

JR加賀温泉駅からすぐ近くにあるので、山代温泉からであれば車で15分程度の距離です。

小児科|加賀市医療センター

 

 

 

残念ながら石川県には小児専門病院がありません。

また、加賀市医療センターの小児科は一人医長の科ということもあり、「薬を忘れてきちゃった!今すぐ処方して!」などの対応はしてもらえると思いますが、緊急で重症身体障害児を受け入れられるかは微妙なところです。

 

 

 

万が一の急変時に頼るならば、県をまたぐことにはなりますが「福井県立病院」が妥当かと思われます。

 

基本理念、患者さんの権利・責務|福井県立病院

 

山代温泉から車で50分前後の場所です。

 

 

 

逆方向、金沢方面で小児救急対応可能な病院であれば「小松市民病院」があります。

 

トップページ|国民健康保険 小松市民病院

 

こちらは車で40分程度の距離です。

 

 

 

 

紹介状を書いてもらうのであればどちらかが良いと思います。

個人的にはNICUのある(先天性疾患に対応できる)福井県立病院の方に安心感があるかな、と思っています。

 

 

 

 

 

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