J-8 その「困った!」にこたえられる……かもしれない医ケア児こそこそ話② ベビーカーどうする?

 

うちの子、もしかして特殊なベビーカーが必要だったりする?

 

 さて、生まれてすぐ入院した我が子が退院、自宅に帰ってきました!

 

 これからいっぱい遊んで、いっぱいお出かけしようね!

 

 なんて夢が広がったところで、ふっと思ったりしませんでしたか?

 

 「あれ?この子、普通のベビーカーでいいんだよね?」って……

 

 

 

 

 実は、体に不自由があったり体の成長が遅かったりする子向けに、専用の車いすが存在します。

 

 一般的にはバギーと呼びますね。

 

 

J-8 その「困った!」にこたえられる……かもしれない医ケア児こそこそ話② ベビーカーどうする?

 

バギー型車いす | 医療的ケア児との暮らしに役立つ情報をワンストップで紹介するサイト|医ケアkidsナビ (spesapo-navi.jp)

 

 

 

 自力歩行の難しい子の場合、姿勢を保つこと自体が難しい場合も多いです。

 

そのため、座位姿勢を安定させることのできる、こうした特殊な車いすを作成する必要があります。

 

 

 

 しかし!赤ちゃんの間であれば、ベビーカーでも大丈夫!

 

 

 そもそも、生まれたての赤ちゃんはふにゃふにゃで姿勢を自力で保てないのが普通だから!

 

 バギーの作成にはそこそこ時間がかかりますから、自宅退院が決まったらまずはベビーカーを用意しましょう。

 

 

 

 ベビーカー選びのポイントはググればいっぱいでてきますが、ここでは医ケア児向け、ベビーカー選びのポイントをご紹介しましょう。

 

 

 

 

 

J-8 その「困った!」にこたえられる……かもしれない医ケア児こそこそ話② ベビーカーどうする?

 

 

 

 

 

 ①    A型とB型の違い

 

 

A型ベビーカー

生後1ヶ月から、もしくは首がすわった乳児期(生後4ヶ月頃)から使用できるベビーカーです。

フルフラットタイプで平面になるものや、対面式のものなど多機能なものが多いく、作りがしっかりしています。

B型に比べて大きく重く、価格も高めです。

 

 

B型ベビーカー

おすわりができる時期(生後7ヶ月頃)から使用できるベビーカー。

A型ベビーカーと比べ軽さと動きやすさ、携行性を重視しており、A型よりも安価です。

一方で、B型ベビーカーはフルフラットになるものは少なく、リクライニング機能自体がないものもあります。

長時間の使用というよりは、昼寝してしまったときなどの備えという役割として使用する家庭が多いようです。

 

 

 

 

 障害の程度にもよりますが、身体的成長がゆっくりだろうと予測される子であれば、A型ベビーカー一択でしょう。

 

 荷物の置き場所もA型の方が大きいので、機械や酸素を持ち運ぶ必要があれば、なおさらA型しか使えないと思います。

 

 

 

 

 ②    リクライニング

 

 

座面をフラットにできるかどうかも大きなポイント。

 

あとはリクライニングの角度や何段階程度の調整が可能なのかも確認しておくとよいでしょう。

 

ベビーカーによっては、段階の回数は決まっておらず、ある範囲内なら無段階で角度を調整できるものもあります。

 

また、子どもを座らせたまま角度の調節ができるものと、子どもを降ろさないと角度調整できないものがあるので、そこも必ず確認するようにしましょう。

 

 

 

 

 

 ③    座面の高さ

 

 

座面の高さとは、地面と子どもが寝るシートまでの距離のことです。

 

座面が高い方が子どもの乗せ降ろしがしやすく、腰に負担がかかりません。

また、地面との距離があるので、夏場はアスファルトの照り返しや温度の影響を受けにくいといえます。

 

しかし、座面が高いと重心が上にいくため、安定感が低下する場合もあります。

 

 

 荷台に色々と機械を乗せることを考えると、重心が上にいくことはあまり考えなくてもよいかもしれませんね。

 

 そうであれば、座面は高めの方がメリットが大きいかもしれません。 

 

 

 

 ④    対面式

 

 常に顔色を確認できるという点で、ベビーカーを押す人と乗っている子どもが向かい合う形になる対面式の方が安心できるかもしれません。

 

A型ベビーカーであれば、対面式と背面式を切り替えられるものも多いです。

 

 

 

 

 ⑤    ベビーカーのサイズ

 

 

 

幅・奥行

リクライニングがフラットな状態で玄関の中に納まらないサイズだと、毎回玄関前で降ろして機械も一緒に運ばなければいけなくなります。玄関の中に納まるサイズかどうか、確認しておくことをお勧めします。

 

 

畳んだときの状態

ベビーカーをたたんだときの大きさが、予定する収納場所や置き場にあうかどうか、車のトランクに入るかどうかも事前に調べておきましょう。

また、畳んだ状態で自立できるものとできないものがあるので、そこもチェックしておきましょう。

 

 

荷物置き

酸素、呼吸器、モニター、吸引機など、付属品がたくさんある子の場合、ベビーカーの荷台にどれくらい載せられるのかもチェックが必要です。

バギーであれば全部載せられる仕様にすることもできますが、ベビーカーであればおそらく全部載せるのは難しいです。

その場合、載せられないものをどうやって持ち歩くか考えておかなければいけません。

 

 

タイヤサイズ

タイヤが大きいほど段差を乗り越えやすく、安定性が高くなります。

しかし、ちょっとした障害物を大回りによけなければならないというデメリットも発生します。

タイヤが小さいと小回りはききますが、段差が乗り越えにくく、でこぼこした地面では不安定になります。

持ち物が多く精密機械を持ち歩かなければいけない医ケア児の場合、できるだけ安定性が高く段差で困ることの少ない大きめタイヤの方がお勧めです。

 

 

 

 

J-8 その「困った!」にこたえられる……かもしれない医ケア児こそこそ話② ベビーカーどうする?

 

 

 

 

上記ポイントを押さえつつ、「お勧めベビーカー」で検索してみてください。

 

たくさんありすぎてなかなか選べないかもしれませんが、上記ポイントを押さえればかなり絞られるはずです。

 

 それでもどうしても絞れなければ、最初はレンタルを試してみるというのも手です。

 

 レンタルで使い勝手を確認して、問題なければ購入するというのもよいでしょう。

 

 

 

 

 ちなみに、我が家が使っていたベビーカーはトラベルシステムというものでした。

 

 トラベルシステムに関しては、次の記事でご紹介しましょう! 

 

 

 

 

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