子ども、何人欲しい?
医ケア児を授かる以前、家族計画は立てていましたか?
子どもは何人もうけるつもりでしたか?
何歳ずつ間をあけるつもりでしたか?
厚生労働省の調査では、令和5年の合計特殊出生率は1.20です。
つまり、女性が生涯に産む子どもの数はおおよそ1.2人ということ。
しかしながら、2022年の厚生労働省「国民生活基礎調査」では子どものいる世帯のうち、一人っ子家庭が48.3%、2人が38.0%、3人以上が12.7%となっています。
およそ半数の家庭では兄弟がいるということです。
現時点で一人っ子の家庭でも、「まだ産むつもり」という家庭もあるでしょう。
将来的には弟妹が増える家庭もあることを考えると、最終的に一人っ子の家庭というのは案外少ないのではないでしょうか?
あなたはどうですか?
家族計画の段階では、2人、3人と子どもが欲しいと思っていませんでしたか?
「できれば男の子と女の子、一人ずつ欲しいな」とか思っていませんでした?
ところが、生まれた子に障害がある、となったとき、家族計画の見直しを迫られたのではないでしょうか?
本当に必要?家族計画の見直し
程度の違いはあれど、障害があるとなれば一般的な子育てとは違う子育てをしなければいけません。
「この子に手がかかるのだから、もう一人産むなんて絶対無理!」
「この子に時間をかけてあげたいから、弟妹は諦める」
「もう一人産むとしても、もうちょっと時間を置いてから……」
そう考えてしまうのもやむを得ない話ではあります。
手がかかるのは事実だし、弟妹がいれば兄姉にかける時間が減ってしまうのも事実。
医ケア児として生れたその子だけを、精一杯愛してあげたい、と思う気持ちもよくわかります。
でも、本当は欲しかったんじゃなくて?
それにその子だって弟妹が欲しいと思っているかもしれないでしょ?
「諦めないといけない」と思っているのであれば、その必要はないのではないでしょうか?
そもそも、産めない理由は何?
産めない明確な理由がある場合は、仕方がないかもしれません。
例えば、母に心疾患があって「次はもう産めない」と医師から言われている、とか。
既に帝王切開を三回はしてしまっている、とか。
前回の妊娠で妊娠高血圧症で死にかけた、とか。
漠然と「医ケア児の子育てと一般的な子育てを両立していけるかどうかが不安」というのならば、何とかなるかもしれません。
医ケア児の育児は手探り状態。
その中に、未経験の元気な子の育児が上乗せされたらどうなってしまうのか、不安しかない。
わかるよ。
でも大丈夫!何とかなるから!
そもそも、産んだら何とかするしかないから、何とかするんだよ!みんなね!
そもそも何が不安なのか、明確にしてみましょう!
だいたいこんなところではないでしょうか?
とにかく大変そうだし、不安がいっぱい。
でも不安なことを並べてみると、気が付きませんか?
これ、だいたいのことは人手とお金があれば解決できるんじゃないかなって。
お金の問題を解決するのは……すぐには、ちょっと難しい……。
でも人手の問題はなんとかできるかも?
そもそも育児は一人でするものじゃない!
あっちもこっちも巻き込んで、色々な人に助けてもらいながらやるのが正解。
ではどうやって助けてもらえばよいのか、次回からは具体的に見ていきましょう!