J-5 胃瘻栄養やってみよう!やってみた!⑤

5回 ミキサー食を作ってみよう!

 

ミキサー食を作る手順はこちらもご参照ください。

F-3 なにを食べる?(ミキサー食) | 暮らしの記事|医ケアkidsナビ (spesapo-navi.jp)

 

 

要はミキサーでペーストにしただけなので、難しい手順はありません。

 

お粥ならそのままミキサーすればよいし、おかずであれば水と一緒にミキサーするだけ。

 

ですから問題は、食材と水の比率だけです。

 

 

「水分の比率ってどうやって決めるの?」

 

 

J-5 胃瘻栄養やってみよう!やってみた!⑤

 

 

これを参考に比率を決めます。

 

 

自分で試行錯誤してみるのもよいですが、とろみ剤を販売するメーカー(宮源やfood care)のホームページでもレシピが紹介されているので、そちらを参考にしてみてもよいと思います。

 

 

 

 

J-5 胃瘻栄養やってみよう!やってみた!⑤J-5 胃瘻栄養やってみよう!やってみた!⑤

 

https://miyagen.net/recipe.html

 

 

 

 

 

 

J-5 胃瘻栄養やってみよう!やってみた!⑤J-5 胃瘻栄養やってみよう!やってみた!⑤

https://www.food-care.co.jp/recipes/

 

 

 

各とろみ剤メーカーサイトで紹介のレシピはそれぞれのメーカーが販売するとろみ剤を使うレシピを紹介しています。

 

しかし、レシピ通りにトロミ材やゲル化剤は入れなくても全然大丈夫です。

 

入れた方が注入しやすかったり扱い易かったりはしますが、無くても全然大丈夫。

ただ、とろみ剤を使うことを前提のレシピなので、水分量など多少アレンジは必要かもしれません。

 

とろみ剤に関してはメーカーサイトから無料でサンプルがもらえますので、一度使ってみるとよいと思います。

(フードケアのサンプルは施設申込みのみです。ご希望時はかかりつけ病院、施設にご相談下さい。)

 

 

 

お勧めは、以前ご紹介したスベラカーゼを使用したお粥です。

フードケアのレシピ集の中にスベラカーゼを使用したお粥の作り方(混ぜてミキサーするだけだけど……)も載っています。

 

 

J-5 胃瘻栄養やってみよう!やってみた!⑤

https://www.food-care.co.jp/recipes/sbk-kayu/

 

 

 

 

掲載のレシピではお粥をミキサーにかけることになっていますが、普通に炊いたお米とお湯を一緒にミキサーするだけでも大丈夫です。

 比率は上記にある通りです。(お米:水=1:1~2)

 

 

 

 

 

スベラカーゼの他、宮源のミキサーゲルなど、ゲル化剤を使用した場合、ミキサー食をそれっぽい形に成形することが可能です。

 

J-5 胃瘻栄養やってみよう!やってみた!⑤

 

 

ミキサー食といえどそれっぽくするだけで見た目がよくなり、食欲も湧きそう!

 

ですが……

 

「お腹に入れてしまえば全部一緒じゃん!」

「成形している時間も手間もとれない!」

というのが本音でしょう。

 

 

ゲル化ミキサー食を成形できるシリコン型が販売されていますので、特別な日だけこういうものを使ってそれっぽい形にしてみてはどうでしょうか?

 

 

 

 

J-5 胃瘻栄養やってみよう!やってみた!⑤

 

https://xn--6oqv20bx8erncw47a.com/siliconmold/

 

 

 

 

「ところで、レシピ通りに作って十分なエネルギーは摂れる?」

 

 

実は、けっこう厳しい……

 

 

「胃瘻栄養をやってみよう!やってみた!③」でご紹介したエネルギー必要量を参考に考えてみましょう。

 

 

 

1日の必要エネルギーが1200kcalの場合、1日に必要なお米の量はおおよそ337g程度です。

 

もともとの経管栄養を一日何回行っているかで変わりますが、今回は健常児と同じく、13食で栄養を摂取しているものと仮定します。

 

つまり一食あたり337g÷3回≒112g/回のお米を入れるということになります。

 

お米100gはお粥にするとどれくらいでしょうか?

 

お米:水=11でつくったお粥なら200gです。

お米:水=12でつくったお粥なら300gですよね。

 

子どもにとったらけっこうな量になります。

しかもここにおかずの注入も必要ですから、全部入れるとかなりの量になります。

 

 

そこで注目されたのが ベースライス法 というやり方です。

 

 

これは、おかずをミキサー食にするときの水分の変わりにお米やお粥を使うという方法です。

 

よく考えたら、これはとても効率的な方法。

 

だってお米ってほとんど水分じゃん!

お米炊くだけでもけっこうな水入れてるのに、お粥だとさらに水加えてるわけでしょ?

お粥=水みたいに使っても全然行ける!

 

 

 

宮源のお粥を使ったおかずの作り方はこちらです。

 

J-5 胃瘻栄養やってみよう!やってみた!⑤

https://miyagen.net/yasashiirecipe.html

 

 

 

宮源のお粥の場合、基本の比率は以下の通りです。

おかず:水:宮源のお粥=210.3

 

 

 

スベラカーゼ粥を使う場合の比率は以下の通りです。

おかず:スベラカーゼ粥=11(肉、魚など)

           =10.5(野菜など)

 

 

 

ベースライス法を使えば、容量を減らしつつカロリーを増やすことができます。

 

それでも、必要エネルギー量を確保しつつ必要栄養素も十分入れるとなると結構大変。

 

ミキサー食のみで全てを摂取しようとすると、手間もかかる上に栄養バランスを考えるのも大変!

相当な時間と労力と根性が必要です。

 

筆者は毎食ミキサー食を作っていましたが、一日中ご飯のことを考えなくてはいけなくなるのでとっても大変でした……。

周囲でミキサー食を作っている方は、1日1食だけとか、週に1回だけミキサー食にして、後は経鼻経管栄養の時と同じメニュー(ミルクや栄養剤)にしていたそうです。

 

 

例)1日1食だけミキサー食にする。

 

1日必要カロリー 1200kcal を1日3回の食事で摂取する場合。

 朝)イノラス(100kcal/約60ml)  240ml

 昼)イノラス(100kcal/約60ml)  240ml

 夜)粥ミキサー(お米:水=11) 100g

   主菜おかずミキサー(おかず:粥ミキサー=50g:50g) 100g

   副菜おかずミキサー(おかず:粥ミキサー=50g:50g) 100g

 

ミキサー食を長く続けるには出来るだけ楽を覚えることが大事!

 

無理せず、栄養剤を併用しつつ、楽しくご飯作りをしていきましょう!

 

 

 

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