F-3 医ケア児の食事③ 何を食べる?(ミキサー食について)

 

 

F-3 医ケア児の食事③ 何を食べる?(ミキサー食について)

 

 

経管栄養 ミキサー食の勧め

 

 

 

前回の記事では経管栄養についてお話しました。

前回の記事

 

経管栄養を行うには専用の栄養剤が必要になります。

しかし、胃ろうを持っている場合にはミキサー食という選択肢が生まれます。

 

 

 

 

ミキサー食のためには胃ろうが必要

 

 

経管栄養を行う方法として考えられるのは3パターンです。

 

経鼻栄養:鼻からチューブを挿入し、チューブの先端を胃の中に置きます。

胃ろう栄養:胃を腹壁に固定し、直接胃の中へチューブを挿入します。

腸ろう栄養:小腸を腹壁に固定し、直接小腸内へチューブを挿入します。

 

このうち胃ろうのみミキサー食が可能です。

理由は、胃ろうであれば太いチューブを挿入できるから。

 

ミキサー食は普段私たちが食べている食事をミキサーにかけて流動状にしたものです。

液体である栄養剤に比べれば粘度が高く硬い仕上がりになります。

これを注入するにはそれなりの太さのチューブが必要になりますが、経鼻および腸ろうの場合、あまり太いチューブを入れることができません。

そのため、ミキサー食は注入不可となります。

 

ところで、胃ろうチューブの太さとして推奨されるのは20Frです。

(Fr=フレンチ 径の太さの単位 太いほど大きくなる 1フレンチの円形カテーテルの外径は1/3ミリメートル)

すくなくとも16Fr以上でなければチューブが詰まりやすく、手押しもかなりの力が必要になります。

 

参考:胃ろうミキサー食の経験 根津敦夫 リハビリテーションエンジニアリングvol32 no4(2017)

 

しかし、体の小さな小児の場合、もっと小さな径の胃ろうチューブを使用していることもあります。

できれば16Fr以上が望ましいのは確かですが、もう少し小さな径のチューブでも不可能なわけではありません。

ミキサー食の硬さを柔らかくするなどして、小さな径の胃ろうチューブからミキサー食を注入することは可能です。

 

 

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可能であれば経腸栄養剤よりもミキサー食がお勧め

 

経腸栄養に頼って生活する医療的ケア児(医ケア児)や障害のある子(障害児)にとって、なくてはならない、便利な経腸栄養剤ですが、問題点もあります。

 

ミキサー食であれば、経腸栄養剤の問題を改善することができます。

 

 

 

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胃ろう栄養、ミキサー食の良いところはこちらでもご紹介しています。

J-1 胃瘻栄養をやってみよう!やってみた!① | 暮らしの記事|医ケアkidsナビ

 

 

もちろん、胃ろうミキサー食にも問題点はあります。

・不溶性食物繊維(便のもと)摂取によるお腹の張り、便秘、嘔吐

・食物アレルギー

・作るのが面倒

・粘度や食材によってはカテーテルが詰まる

 

こうした問題点はあるものの、利点の方が大きく、可能であればミキサー食をお勧めします。

 

 

 

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ミキサー食を作るために必要なもの

 

ミキサー食を作るにあたって、図に記載のものがあると便利です。

 

ペースト状にするにはフードプロセッサーはあまり向いていません。

ハンドブレンダーかミキサーを使うとよいでしょう

 

 

ミキサーの選び方についてはこちらをご参照ください。

ミキサー食 ミキサーの選び方 とろみ材の選び方

 

 

 

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ミキサー食の作り方

 

 

ミキサー食の作り方は、基本的には家族の食事をペースト状にすればできあがりです。

 

どれくらいの量を作ればよいのかは、こちらを参考にしてください。

胃瘻栄養 ミキサー食 必要エネルギー量から摂取量を予測

 

 

食材の割合は

主食3、主菜(肉、魚)1、副菜(野菜、果物)2

とするのがバランスよく摂取できる比率です。

 

粘度はゆるいヨーグルト程度になるように水分の量を調節します。

参考:胃瘻栄養 ミキサー食レシピ ミキサー食の作り方

 

 

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ミキサー食を注入する

 

経腸栄養材のようにポタポタと自動で注入することはできないので、ペーストにした食材を50㏄シリンジに詰めて注入します。

50㏄を30秒~1分程度の時間をかけてゆっくり注入するのがよいでしょう。

注入の際は、接続部が圧に負けて外れてしまうことがあるので、しっかり両手で押さえながら注入しましょう。

 

 

ミキサー食を始めた後は、以下のことに注意が必要です。

・腹部の張り、便通→浣腸の使用を検討

・体重の増減→栄養過多、不足を確認

・食物アレルギーの発症

 

 

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まとめ

ミキサー食は作る手間はあるものの、色々な面でよいことが多いです。

健康状態の改善が見込まれ、食事の管理も楽になると予測されます。

また、市販のペースト状介護食や初期離乳食を使用すれば、作る手間もなくなります。

13食用意するのは難しい場合、11回でも、1週間に1回でも取り入れることをお勧めします。

 

 

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